【武田邦彦】なぜ原発汚染水は事故後10年経つ今も増え続けているのか?

このページは、武田邦彦先生が「原発汚染水(処理水)は事故後10年経つ今も増え続けているのか?」という話をしています。

原発処理水を海洋放出するということを政府が決定したことを受け、とても重要な情報ですのでご覧ください。

 

なお、今後も原発についての情報を発信していきますので、原発問題が気になるあなたはチャンネル登録お願いします。

増え続ける汚染水

 

今日は、学問の自由と社会の安全ということについて少し考えてみたいと思います。直接的には、原発のトリチウム汚染水を流すということです。

40倍かなんかに薄めて流すというのと、それから風評被害というような、間違ったことを政府もNHKも言ってるわけです。

 

もちろんこれについてはもう少し別の機会にも整理をしたいと思います。虎ノ門ニュースでもかなり時間をとってお話しました。

この問題の1番の問題は、なぜ汚れた水が出てくるか?っていうことなんです。もちろん皆さんも何か写真を見たと思います。

 

原発の上から見た写真で、原発の大きさよりずらっと並ぶタンクの方がすごく多いんです。これは原発の中にある水が汚染されているわけじゃありません。

また、循環水っていうのがあるんですけども、海の水を汲み上げて循環するのがあるんです。冷却水です。

 

それも今は止まっているので、今っていうか事故直後に止まっているので、この汚染水っていうのはどこから来てるのか?っていうことのほとんど説明がないんです。

普通に考えますと、福島原発の建物が割れたと考えられるわけです割れたのでそこに地下水が入ってきて、その地下水が汚染して出ていくということなんです。

 

そうだと思うんですけど、割れた原因が、3つ考えられます。爆発で割れた。それからメルトダウンで割れた。地震で割れた。

爆発は、2011年の爆発の様子を見ますと、一応設計通り天井が抜けていますから、上に抜ける時に下のコンクリートが割れが生じるって言ったら、これは明らかな設計の間違いであります。

それから、メルトダウンは量がはっきり発表されてないんですけど、私が計算してみると、どうもメルトダウンしたものが下のコンクリート突き抜けるって言う量じゃなかったように思うんです。

これはデータがきちっとないと、いくら私のような一応計算できる人でも、はっきりはわからないです。

 

1番可能性があるのは地震で割れたって言うことなんです。地震で割れたってことになりますと、これは耐震設計を基本的に変えなきゃならない

だから、現在の再開しようと考えてる原発は全部ダメになるわけですこれは非常に事が大きいので、隠してると考えられます。これを隠してるってことはNHKも知ってると思うんです。

 

ただ、政府が言いたくないからNHKも言わないっていうことじゃないかと思うのです。僕、いつも言ってるんですけど、国民から受信料もらっている限りは国民の立場で報道することが必要です。

若干政府に批判的であるということがNHKに求められるんじゃないかと思うんです。

学問の自由を失った

それは言ってもしょうがないので、今日はちょっと違って、実はこれは原子力学会もそうなんですが、いろんな学会が安全については関係してるんですけど、動けないんです。

それは動けないのはなぜか?っていうことをちょっと説明します。

 

1990年頃、今から30年前頃、盛んに大学の研究はサボってるって煽った人がいるんです。これは裏があったんです。

本なんか出て、大学の先生の何割くらいはこうだとか、勉強してないとか研究してないとか、研究費を飲み食いに使っちゃったとか。

 

ひどいのは教授室なんかに女性を入れて、そういうお金に使ってるんだとか、次々と暴露されまして。こういう暴露がマスコミで行われるってことは、マスコミがちゃんとしてれば良いんです。

ところがマスコミがある意図を持ってやると、今度のアメリカのトランプ大統領の報道なんかもそうで、CNNの非常に作為的なことが今アメリカで随分話題になってますけども、やっぱり人間ってのは、頭に間違った情報が入ると考えが間違っちゃうんです。

 

これは、日本の学者から学問の自由を奪おうとしたんです。つまりお金です。それまでは、研究費っていうのは基本的にはばら撒きだったわけです。

そうすると、ばら撒くと、大学の先生の1割くらいは研究とかあんまり好きじゃない人がいるんです。それはどこの社会でもいますから。

 

262の法則っていうのがあって、一生懸命やる人が2割、中間的なのが6割、ほとんどサボってるのが2割。そういう262の原則もあります。

これは大学の先生にも当てはまって、特にその2割の中のひどい人をマスコミが捉えてガンガンやりますと、やっぱり社会的影響があったのです。

 

それで結局どうなったかって言うと、審査をして研究費を渡すということになったんです。その審査をするのは一体誰かって言うと、具体的には東大の教授なんです。

東大教授っていうのは、今度はやっぱり金が欲しいんです。金が欲しい人が金の分配をやりますから。

 

ですから結局自分が取る、もしくは自分の仲間が取るということになって、学問の自由は損なわれてしまったんです。

形は学問の自由があるんです。申請してやるわけですから。役に立つ研究とか、研究が第1役に立つなんてことは研究の最初にわかるはずがないわけです。

 

これが安全サイドにもなって、原子力発電所なんかも嘘が蔓延して、結局1990年の学問どうのこうの、役に立つ研究なんて言い出してから、20年目に原発が爆発したわけです。

それは学問の自由を失うと、社会の安全は崩れるんです。今、皆さんが買ってる食用品とか、公衆浴場の銭湯とか、非常に直接的に人間の健康に影響が及ぼすのもあります。

 

それですら今危ないんです。それはどうしてかって言うと、正直さを失ってるんです。いくらシステムがちゃんとしてても、日本人の正直さとか誠実さっていうのが支えなんです。

共産主義が行うこと

例えば、1番良い例が、共産主義です。マルクスが作った共産主義というものは、別に虐殺をすると書いてないんです。

 

共産主義は虐殺しなきゃいけないなんて書いてなくて、富の分配を、資本家の方にいかないように、労働者とかそういうのが一生懸命やるんだと。お互いに同志と呼ぶんだと。

今でも共産主義者っていうのは同志と呼んでます。だけど同志どころか、スターリンは2400万人を、国民を殺し、それから毛沢東は数がはっきりしないけど6000万人殺してる。

 

カンボジアのポル・ポトも一応共産主義なんですが、国民の半分以上を殺した。現在の北朝鮮を見てもわかりますよね?

それから、東アジアではそれほどひどい虐殺はありませんでしたけども、チャウシェスク大統領が革命の後、反革命です。

 

つまり共産主義がダメになった時に夫婦共に惨殺されましたけど、やっぱりあの御殿。チャウシェスク大統領が住んでた御殿なんてすごいですから。

だから、共産主義は素晴らしいんだけど、共産主義をやるのは正直さ、誠実さを失った人間だと。そこを間違っちゃいけないわけです。

 

1990年に、役に立つ研究とか、研究は国の審査が入るとかなってから、もう無茶苦茶になっちゃったんです、実は。だからものすごく危ないんです。今の日本はです。

それはどうしてかって言うと、正直さを失ってますから。僕は内部をよく知ってるんですけど、申請から嘘ってのが多いんです。

 

僕1回どっかで言ったことあるんですけど、ある武田を支持してくれる割合と地位の高い官僚の人が、私に言ったのです。

「武田さん、そんな正直なことだけ申請しちゃダメですよ。これはこういう題で申請したら私がちょっと後ろから支えますから。」って言ってくれたのです。

 

それで、1億円くらいでしたか?研究費が取れるようになった時があったんですけど、僕は断ったんです。やっぱり学者っていうのは1回そういう嘘をつくと、やっぱりダメなんです。

 

それからそれに加えて、最近よく政治家が言う「安全・安心」です。これがまたものすごく危険なんです。つまり、安全なら必ず安心なんです。

安全なら安心という社会を作るのが実は政治家なんです。ところが政治家は、「安全と安心は違う!」って僕に食って掛かったりするんですけど、安全でも安心じゃないっていうのは、安全の中に騙しがあるからなんです。

原発汚染水は最初から嘘

今度の福島原発のトリチウム汚染水も、元の元から嘘ついてるわけです。つまり、なぜ汚染水が出てくるのか?と、これも言わない。それから40倍かなんかに薄めて流す。

薄めて流すっていうことは、はっきりとした違法なんです。しかし、この違法の行為を首相とかそういう人たちが支持するっていう、結局国会って一体なんなの?っていうことになります。

 

国民を代表している議員で、法律を守るのが議員なわけです。そういうこと平気でするわけです。もちろんNHKとか朝日新聞なんかもそうです。

これもう1つの深い問題は、実は学問の自由とか表現の自由、言論の自由っていうのが大切だって言ってきたのが日本のマスコミなんです。

 

これ表現の自由なんかは、ちょっと変なこと言うんだったらみんなで寄ってたかって叩いたんです。マスコミが。

そのマスコミは、実は自分たちの表現の自由、自分たちの言論の自由っていうのは大切だけど、自分たちと意見の違う人たちの表現の自由とか学問の自由はダメだっていうことです。

 

これは、学術会議がそういうことあったわけです。学術会議っていうのはものすごく腐敗してて、自分たちはものすごい強い力持ってますから、各界の首脳部がいますから。

学術会議が「学術の自由、大切だ!」「学問の自由、大切だ!」って叫んでるんですけど、その学術会議の人たちが集団で北海道大学に行って、北海道大学のある先生が研究してた研究を、「それはけしからん!」って言って、やめさせたわけです。

 

「軍事研究だ!」とか言いながら。非常にそういう意味では強権的で、かつひどいんです。

 

これはやっぱりみんな、日本が今まで長い間言ってきたのは、2000年間天皇陛下頂いて、国民がみんな平等で奴隷もなく、本当に正直だったわけです。

その正直さがない時にあたかも形式的にまともそうな、例えば、少し話が拡大しますが、血圧の基準だとか、原子力の安全だとか、安心・安全だとか言っても、全部嘘になっちゃうんです。

 

それで、被害を受けるのは必ず国民です。それはそうです。

 

だから、トリチウム汚染水の問題の時に、議員さんなんかも流すの反対派の人を罵倒してますけど、罵倒する前に、まずなぜ水が増えるのか?っていうことです。

汚染水がどんどん増えていく。なんで増えてるのか?ってことと、もしも安全に貯蔵していたらいくらかかるのか?ということもちゃんと計算結果出てます

 

それを公開して、みんなが納得するようにしなきゃいけないと思います。

あなたにおススメのページ

足立先生からのメールに反省した
原発処理水の海洋放出①はコチラ
原発処理水の海洋放出②はコチラ
原発処理水の海洋放出③はコチラ
原発処理水の海洋放出④はコチラ
原発処理水の海洋放出⑤はコチラ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。