【武田邦彦】原発処理水を海洋放出はロンドン条約を曲解?

このページは、武田邦彦先生が原発処理水(原発汚染水)を海洋放出する問題はロンドン条約を曲解ているという話です。

原発処理水を海洋放出することに疑問を抱いているあなたはご覧いただければと思います。また、動画をご覧いただいたらチャンネル登録もお願いします。

福島原発事故の汚染水問題

 

今日は、原発汚染水の1です。基本的なことをお話いたしますと、この前とちょっとダブることもあるんですが、実は海洋への放射性物質の投棄っていうのは、原則としてはできないんです。

それは、海の汚れを守るという点です。それで、海の汚れを守るっていうと、こんなに薄いの良いじゃないかとか、中には間違って、トリチウムは規制値の1万倍くらいあるんです。

 

それからもう一つの問題は、東京電力が、トリチウム以外のセシウムとかストロンチウムが混ざって汚染されていたのを隠していたっていうことです。

去年大きな問題になりましたが、東京電力っていうのは常に嘘つく企業なんです。大企業でありながら。僕はこの前、どっかテレビの取材で言ったんです。

 

なんかその記者が、「東京電力はもう土地がないって言ってますけど。」って言ったから僕は、「あなた東京電力の言ったこと信じるんですか?」って、そのテレビの偉い人にですか?言ったんです。

東京電力は、今まで原発事故に関しては嘘を山ほどついてます。ですから、自分で判断せんといかんのです。

 

福島原発の、今の汚染水出てる周りには、汚染されて100年くらい住めないところがいっぱいあるんです。そこは、必ず買いたいと言えば売ってくれます。

だから、そこにタンクを作ればごく一部ですみます。ですから、それはもうそうなんです。しかし、やっぱり海は放射性物質で汚してはいけない。

 

ロンドン条約がどういうことを書いてあるかって、きちんと書いてありますが、それも嘘つく人がいるんです。

ロンドン条約は船から投棄するものだけだ、とかです。そういうことを言う人がいるっていうのが不思議なんですけど、そうなんです。

 

じゃあ、日本人は一人一人が結構誠実で、嘘もつかない。時々中国人は嘘つくって言いますけど、日本人も結構最近嘘つくんです。

非常に残念なのが、この前からちょっと問題になってるプラスチックゴミの投棄の問題で色々言ってますが、これもバーゼル条約1989年にスイスのバーゼルで締結された、バーゼル条約。

 

基本的には、先進国のゴミを発展途上国に渡しちゃいけないっていうことなんです。つまり、思想としては非常に単純です。

先進国が自分で処理できないゴミを、より経済力の弱い発展途上国に移したら、発展途上国が汚れるわけです。

 

これは国ごとの了解があれば良いけど、やってはいけないって言ったのを、条約を締結して批准したんです。

私がちょっと悲しいのは、この条約を破った先進国は、日本だけとは言わないけど、日本がほとんどなんです。ヨーロッパの国は条約内容は守ってるんです。

 

ずるいっちゃずるいけど、きちっと国と国との約束をしてやってるんです。ところが日本は、闇で中国とか東南アジアに廃棄物を流してたんです。

これも、環境省も厚生省も及び腰で、「儲かるから良いや。」って言う。駄目になりました。武士がいなくなったから、しょうがないんでしょうけど。

嘘がまかり通る原発問題

もう一つは、原発事故が2011年3月に起こった時に、日本人の規制なんかないと。「1年1ミリシーベルトなんて武田が言ってるからあんなの嘘だ。」なんて言ってる人は、発言権がないです。

だって、ある時は嘘を言う。ある時は本当のことを言うなんて人はいませんから。大体嘘つきってのはどこでも嘘つきますから。いつでも。

 

ですから、今度も、海洋汚染水の投棄について国の委員会に出ている人。それから色々マスコミで言ってる人のほとんどは、実は原発の事故が起こった時に、メルトダウンの時期とか、それから、メルトダウンって言うのは原発の事故の1週間以内くらいに多分起こっているんです。

 

それを5月15日に起こったようなことを言いました。それから、1年1ミリシーベルトの規制がないと言ったり。大体、日本人の被ばく規制がないって言った人が多いんです。

だって、産業で、有害物質で規制がなくて、産業が実質できるってことはないんですから。明らかな嘘なんですけど、ただ、あの時はそういう状態だったんです。悲しいことに日本は。

 

今度は、1年1ミリを否定した人は発言権がありません。NHKも発言権ありません。ていうのは、NHKは、爆発した日の午後4時半頃のニュースでは、規制値言っておりまして、1年1ミリだからそれの4000倍だとか、2万倍だとか言ってました。

ところが18時のニュースから、全く規制値について言わなくなりました。国民に情報を伝える機関ですから。もしも変えるんだったら、なぜ規制値を言わなくしたか。その説明が必要なんです。

 

国民の心が動揺するからでも良いし、この場合は特例だから、日本が損するから規制値は言わないことにしたでも良いし、やっぱり理由を言うべきなんです。

それが報道機関っていうもんですから。だから、NHKは汚染水について報道する権利がありません。もちろん朝日新聞もありません。

 

それから私は科学者だから、原子力やってる人の、技術者が悲しいです。みんな1年1ミリシーベルトは口を噤んだんです。

だから、そういう人たちが今度汚染水の処理をやったら、ロンドン条約も嘘つくし、薄めて捨てるなんてことになるし、無茶苦茶になっちゃうんです。

 

それは、僕原子力の技術の成功っていうのは、嘘が入って技術が成功するってことないんです。僕はそう思います。私はです。

やっぱり、正しい技術は正しい発言の元でしか成功しないです。だって技術は人を騙すっていうのと違うんです。

 

私が若い頃、大きな経営者、偉大な経営者がいまして、その人僕にこう言いました。

 

「武田君、科学やる人は大変だね。全く嘘がつけないから。我々経営者は他人を騙すことができるんだよ。」と言ったことがあるんです。

 

人と人との間は騙しが効きます。しかし科学は騙したらそのうちバレるんです。

 

ですから、表面上はあたかも嘘みたいに見えても、それから、万が一の時は、嘘というか、間違いってのはあるんですが。しかしそれは必ず露見するんです。

だから、科学者は正直じゃなきゃいけないし、僕は原子力が成功するなら、やっぱり原子力の人たちが嘘をついている状態で、とか具合の悪いことは伏せとこうなんていう状態があると、僕は福島の事故もそれで起こってると思ってるんです。

 

やっぱり原子力の人が、本当に原子力を成功させようと思わなきゃいけないじゃないかと。当たり前です。私はそう思います。

いずれにしても、法律を守る、きちっとした日本。正義を大切にする、誠実な日本。というものは、原発汚染水についても必要なことだと思います。

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