【武田邦彦】やしきたかじんが生きていれば・・・

今回は、武田邦彦先生が「やしきたかじん」さんについて話したことをお伝えしていきます。たかじんさんの人間性がとてもよくわかると思います。

時間がある方は動画で見ていただき、チャンネル登録をお願いします。時間がないというあなたは文章で見ていただければと思います。

たかじんは大きな人

 

関西の人、名古屋から伊勢、西の方の人は、北海道の人もそうですが、ほとんど多くの人がご存知なやしきたかじんさんという方が居られました。

私はその当時名古屋大学の先生で、やしきたかじんさんは大阪の歌手で、テレビでは非常に有名な方でした。

 

私は、その頃極めて真面目な、今の私を知ってる人は想像できないぐらい真面目な大学の先生でした。

朝、名古屋大学の官舎を出ますと、歩いて地下鉄の駅まで行くのに20分ぐらいかかるとこでしたので、本を読みながら歩いたんです。いつも自分に言い聞かせてました。

 

「歩きながら本読んだらやがて車に撥ねられるだろう。」と。こう思ってましたけども、本を読みたいという意欲が、どうしてもそれに打ち勝つことができませんでした。

安全だと思われる道を通りながら本を読んでいたんです。やっぱり時には夢中になって、あっと思うことがありました。そういう生活でした。

 

やしきたかじんさんの非常に有名な、「そこまで言って委員会」担当の偉い人から電話がかかってきまして。全く初めてですね。

「やしきたかじんのそこまで言って委員会というのがありますが、先生ご存知ですか?」と。全然自分知らないんです。

 

その頃からテレビ見ないわけじゃないですけど、見てもニュースかドキュメンタリーみたいなのをちょっと見るぐらいで、あとは本に齧り付いていて、研究していましたから。

「知りません。」と。そして、「テレビに出てください。」と言われました。私はそれまで、テレビに1回か2回は出てたんです。

 

科学的なことでテレビ局の人が来て、ちょっと取材して帰るっていうことはあったんです。だけども、そういうテレビの番組に出るっていうことはありませんでした。

それで、ほとんど偶然にテレビに出ました。テレビに出たきっかけは、その時私が書いた「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」というシリーズの第1作目が出たんです。その後でした。

 

それを見て、テレビ局の人から私に電話がかかってきたわけです。この本は、名古屋大教授の時に、主たる研究は材料系の研究だったんですが、環境問題もある程度やってました。

事実を書いた理由

私のところに、20年ぐらい前に名古屋大学の材料系の別の研究室を出られた40歳ぐらいの方が来られて、「ちょっと話があります。」と言われました。

話を聞いたら、「自分は環境が大切だと思って、環境系の会社に行きました。」その会社は、とても大きな会社でした。

 

そこでやってることが何かっていうと、リサイクルするという工場があり、そこで民間からリサイクルするという物を引き受けて、受け取り書を書いて出して、その物を奥の焼却炉で焼いていた。

「私は大学で勉強したのは、嘘をつくことのために勉強したんじゃない。非常に辛い。私の人生はなんだったのか。」というわけです。

 

40歳ですから、大学出て15年も16年もそういうことさせられたら、やっぱりそういう気持ちになります。その話をずーっと聞いてる間に、私は本を書く気になったんです。

できるだけ正直に書こうと思ったんです。ですからその当時、私はその本が出て、ものすごくバッシングされました。それでも、リサイクルは全部嘘だと書きました。

 

自分が調べたら、リサイクルすると言って出してた物に、リサイクル現実にしてるのは2%でした。後にこれは、広島の新聞社が調べてくれました。

それから、今でいう地球温暖化とかダイオキシン、全部嘘だという話を書きました。紙のリサイクルの汚い社会の裏も書きました。

 

それまでの私は、そういう社会的なものをあまり書いたことがないわけです。ですから、非常に過激に書きました。

ところがその本と、やしきたかじんさんの「そこまで言って委員会」という2つがペアになって、本がベストセラーになっちゃったんです。ベストセラーもベストセラー。

 

全ジャンルの、漫画なんかも含めた全ての本のベストセラーになったんです。物凄かったです。それをきっかけにして「そこまで言って委員会」に出るようになりました。

それが、後のさんまさんの「さんまのホンマでっか!?」に繋がり、それからニュース解説に出たり、いろんなことをして、私の学者としての生活と別の生活が開かれた。

 

そのきっかけになった1本の電話だったわけです。

芸能界で飛び抜けた2人

実は、テレビ界では飛び抜けて優れた人が2人居られます。1人がやしきたかじんさんであり、もう1人がさんまさんなんです。この2人は非常に大きな人間なんです。

さんまさんのことは、現在もまだ「さんまのホンマでっか!?」出てるわけですから、もう少し経ちましたらさんまさんのこともお話しをしたいと思います。

 

やしきたかじんさんは、残念なことにお亡くなりになりました。やしきたかじんさんという方は、歌手の方ですし、風貌もちょっと変わっております。

それからよく酒なんか飲んで大阪の繁華街を渡り歩いてるっていう話も聞きました。そういう点から言えば、社会における尊敬を受ける偉人だとかではないわけです。

 

歌手で番組で人気があり、大酒飲みだって言うんであれば、それはそれほど尊敬されるような人ではないのです。

ただ、私が会ったやしきたかじんさんは、非常に素晴らしかったです。彼の人の大きさっていうのは、いわゆる普通の人、そこら辺にいる人、僕なんかも含めてです。

 

テレビ局の近いところにおりましたが、そこら辺に居られる方とやしきたかじんさんは、格段に人の大きさが違いました。全く違いました。

それは言葉で言い表せないぐらいの違いでした。私が日本で非常に立派だなと思った人っていうのは何人か居られるんです。

 

私の先生なんかもそういう方居られるんです。先生はちょっとここで言いにくいんですけど、谷口雅春さん。

これは後に宗教の教祖のようになられた方ですが、私が見るところ、非常に大きな人間でした。それからやしきたかじんさん。

 

この方も、経歴は歌手であり、大酒飲みであるかもしれないけど、人間のスケールは大きかったです。本当に偉人です。人格者であり偉人である。

もちろん私が、ここでは名前は出しませんが通常の一般の方、普通に生活している方の中でも、谷口雅春さんとか、やしきたかじんさんに負けないくらい大きな方っていうのはやっぱり居られました。

 

私はそういう方とお会いしますと、できるだけ機会を作って、それでも2年〜3年に1回とか、5年とかになっちゃうんですけど、お会いして、そういう方のお話、もしくは対談。

対談って言うのは食事をしたりさせてもらって、その人の人格を吸収したいという風に思うわけなんです。

 

そういう方の1人で、お亡くなりになって、大阪の大きなホテルで追悼式があったときに出かけまして、そしてコメントを求められました。

「もう再びやしきたかじんさんのような方は、テレビ界に現れないだろう。」とコメントしまして、顰蹙を買いました。しかし、私はそう思っております。

 

それはもちろん、私をよくしてくれた。待遇を良くしてくれたという点で評価しているわけじゃありません。

すべてを飲み込むたかじん

やしきたかじんさんくらい大きな人間で、立派な人間になりますと、私の言うことに対して批判とか、そういうことは一切ありませんでした。

「武田邦彦はこういう人か。」ということで、そのまま引き受けちゃうんです。大きな人間っていうのはそういうもんです。

 

人間が大きいですから、その人が何か違うこと言ってるとか、インチキ言ってるとかいうことも含めて許容するんです。

例えば、私も、全然そこに至りませんので、新型コロナウイルス、武漢風邪です。武漢風邪について、日本の医師会はとんでもないことだという風に医師会を非難しています。

 

しかし、やしきたかじんさんに言わせれば、「いやいや、まあまあ。金が欲しいんだ。一生懸命治療はしてくれてんだから。」というようなことで、表面的には受け入れるんです。

ただ、彼の心の中は厳しいんです。すごく厳しいんで、おそらくは心の中は、全く日本医師会を許さないと思います。

 

日本医師会を許さなくても、それを抱えるという人間の大きさっていうのがあるんです。本人が厳しくて優しいという、そういう方でした。

やしきたかじんさんが私と最後のひとつ前くらいに出た時に、彼はタバコを吸っているんです。私に、「先生、タバコはどうですか?」と言いました。

 

やしきたかじんさんは呼吸器を患っておられましたので、タバコはあまり良いことじゃないんです。

タバコを吸って健康になろうなんて本書いてる僕でも、やしきたかじんさんに「タバコね・・・。」と思ったんですが、「良いんじゃないですか?」と言ったんです。

 

それは、やしきたかじんさんが僕に言ってることだったんです。彼は僕に対してもそう言ったでしょう。全部をわかっておられて、そして行動・言動されました。

大阪であれほど、やしきたかじんさんの人気があった。やっぱり僕は多くの人の知恵、多くの人の感情っていうのは、本当に本質をよーく見てると思います。

 

その点では、ある程度大きさのある人ってのはやはり人気がある。というそういう言い方もあながち間違ってはいないと思います。

やしきたかじんさんがお亡くなりになってから、やしきたかじんさんの言動に対するご批判もあります。それを個別に聞きますと、小さい人はこういうもんだなと。

 

やしきたかじんさんの大きな人間を理解することは、やはり無理だろうという風に思うし、私としては、随分親交していただけましたので、私の人生にとっては非常に大きなことでありました。

彼が生きていれば、現在のコロナの騒ぎなんかは、それを包含してどういう風に言われるかなと。こんなに不安が日本中に広まることはないだろうな。

 

大阪や神戸の人たちも、やしきたかじんさんが生きておられたら、違うことを言われるんじゃないかなと思って、ちょっと残念な気もいたします。 

2件のコメント

素晴らしい人を素晴らしいと理解できることが大切だと思います。
今の世の中、最大公約数を知りえる能力と、それに沿った振舞いをする人が評価されてる気がします。
武田先生は不幸にも敵を作るタイプですが、私を含め強い味方を惹きつける魅力も併せ持っておいです。
武田先生のユーチューブ動画や、虎門ニュース、ニュース女子等々を楽しみに見たりもしています。
身体をご自愛なされ、ご活躍を祈っています。

そうそう、私の愚ログ「美酒美食探訪金沢/北陸」をフォローして下さり、誠に光栄です。
最近のコロナやワクチン、ちょっと前の米大統領選、その前の環境問題等々勉強になっています。
私の定年退職後に開店した店の存亡にかかわることですから、そんじょそこらの医者や専門家以上に多くの文献や海外のデーター等から凄く勉強させて頂いております。
サイトの方は、ブロクでなく、フェイスブックを掲載します。

仰有る通りです。
たかじんさんには正義感があり、自分の頭で考えて疑問を感じた場合、たとえ権威がある方であっても疑問に感じたことはズバリ直球で返しておられました。
権威の仮面を見抜き、素の姿を視聴者に分からせる役割、つまりマスメディアで働く者達が忘れてはならない本質を体現された稀有な方でした。合掌。

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